遅い!ポケットワイファイが繋がらない場合の原因と対処法を徹底解説
ポケットワイファイ(モバイルWifi)は持ち歩けるルーターで外出先でもインターネットに接続できます。
ただ、自宅で使うルーターWiFi接続と比べると通信は安定していません。「繋がるのが遅い」「繋がらない」といったトラブルもあるでしょう。
予期せぬトラブルはありますが、繋がらない理由には大抵なにかしらの原因があります。
ここではその原因を詳しくご紹介します。
Contents
多くの人が持ち歩くポケットワイファイ
接続で起こる原因の前に、接続機器としてポケットワイファイにはどのようなメリット、デメリットがあるか見ていきましょう。
メリット
一番のメリットはどこにでも持ち歩けることです。
スマホは通信機器がなくともインターネットへ繋げられますが、大抵通信量の制限があり万能ではありません。
ポケットワイファイであればルーターを介してネット回線へ繋げられるため、通信量の問題を解決できるのです。
通信料金が安く設定されている回線業者も多いため、料金の節約になります。
どこでも使える関係で光回線といったネット回線と違い、工事が不要ですぐ使えるのもメリットです。
自分が所持していなくても最近ではレンタルWifiというものがあり、利用すれば簡単にWiFi接続が楽しめます。
購入する必要がないため使用目的によっては費用が安く済むのもポイントです。
デメリット
どこでも使えるのはメリットですが、通信機器の質としては家庭で使うルーターに比べると劣ります。
場所にもよりますが、ネット接続が安定しないこともあります。
そしてスマホには通信量の制限があると書きましたが、それはポケットワイファイも例外ではありません。
提供する回線業者によって制限は変わりますが、通信量の制限があるポケットワイファイも多いのです。
忘れてならないデメリットに電池の問題もあります。
定期的に充電しないと使えなくなるため、そこも気を配らなければなりません。携帯電話と同じように電池パックがバッテリーとなるため、問題が起これば充電に支障が出て利用できなくなってしまいます。
繋がらない状況は2つに分けられる
外出先でもネット接続が安定しないのは、元も子もありません。
しかし、基本的にポケットワイファイを利用して繋がらない原因は主に以下の2パターンが考えられます。
圏外の状態
スマホといった携帯機器が圏外となって使えなくなるように、ポケットワイファイも圏外となれば接続できません。
使っている場所が地下や電波が届きにくい場所ではないか確認しましょう。
機内モードになっていることも考えられます。ポケットワイファイが機内モードになってないか確認してみてください。
しかし、問題は圏外と表示されていても圏外ではないことも考えられます。他の通信機器では問題なく使えるケースです。
この場合はなにかしら原因があり圏外になってしまっている可能性があります。
電波が入っているのに繋がらない状態
圏外と表示されず電源が正常に入っていても繋がらないケースがあります。
この場合は通信エリアといった場所が原因ではなく、明確にポケットワイファイかスマホといった媒体に原因があると判断できるでしょう。
ポケットワイファイが繋がらない主な原因と対処法
繋がらない原因としては主にポケットワイファイ側にあり、なければ繋げているパソコンやスマホ側の原因と考えられます。
ポケットワイファイ側に原因がある場合
ポケットワイファイ側の原因として考えられるポイントは下記の通りです。
通信エリア外
使っているポケットワイファイの回線業者、ルーターによって通信の対応エリアが変わってきます。
対象外のエリアで使っていた場合は、どれだけあがいても対策はできません。素直に通信エリアに該当する場所で使う必要があります。
ただ、対応エリアがどれくらいか理解していない方もいるでしょう。
ワイモバイルであればソフトバンクのサービスエリアマップから、UQが提供しているWiMAX端末であればエリア判定ページのサービスエリアマップから、確認できます。
対応エリアはどうなっているか、使う前に公式サイトで確認しておきましょう。
別のケースとして持ち運べるサイズなため、海外の利用を考えている方もいるでしょう。
レンタルWiFIであれば問題ありませんが使っている回線業者によっては利用できない場合もあります。
例えばWiMAX回線は海外には対応していないためWiFi接続できません。
制限を超えている
通信速度制限を超えていることも考えられます。
通信速度制限とは決められているデータ通信容量の上限であり、超えてしまうと制限がかかり回線速度に影響が出てしまうのです。
とくに動画やゲームといった媒体はデータ通信容量を多く使うため、通信制限に引っかかりやすくなってしまいます。
決して繋がっていないわけではありませんが、回線速度が下がってしまうため通信機器側で繋がらないと判断してしまうこともあるのです。
この状態になったら解決法1としては諦めて通信制限が解除されるまで待つしかありません。
解決法2としては追加でデータ通信容量を購入する方法があります。データ通信容量の追加購入は、通信速度制限になる前でも可能です。
契約の際にしっかり通信制限を確認しましょう。
複数接続している
機器によって変わりますが、ポケットワイファイは複数接続することができます。
パソコンとスマホを同時に接続したり、一人ではなく複数の人間で同時に使えるのです。
しかし、同時に接続するとその分ポケットワイファイの受け取る通信量は増えてしまいます。
その結果、電波を拾い難くなり接続に不具合が出てしまうのです。
先程説明した通信速度制限に引っかかる可能性も高くなるでしょう。
無闇につなげないよう、使わない端末はWiFi接続の設定を切っておくといった対処をしてください。
simカードがしっかり挿入されていない
simカードは加入者を特定するための契約内容といった情報が記憶されたカードです。
ポケットワイファイが接続できない場合、simカードがしっかり挿入されていない可能性も考えられます。
挿入されているようで接触不良が起きているのかもしれません。
新しい回線業者や通信機器に変更すると起きる可能性の高いトラブルです。他の原因が考えられなければ、一度外して改めて挿入しましょう。
故障
上記が原因でない場合はポケットワイファイ自体故障している可能性があります。
ポケットワイファイを提供している回線業者へ連絡し、対応をしてもらいましょう。
ポイントとしてはすぐに故障と判断しないことです。
立ち上がりが悪く、それで接続に問題が出ている可能性も考えられます。再起動すれば解決することもあるため、まずは再起動をしてみてください。
本当に故障した場合、機種や回線業者の条件によって無料で替えてくれる場合もあります。
例えばWiMAX端末を使っている場合は12ヶ月以内であれば無料保証です。
パソコンやスマホ側に原因がある場合
ポケットワイファイ側で原因がわからなければ、次は通信を受信しているパソコンやスマホを疑ってみましょう。
アップデートができていない
パソコンやスマホは必ずポケットワイファイに適応できていると限りません。機器の種類によっては接続に不具合が出てしまい、それが原因で繋がらない可能性もあるのです。
最新のアップデートがされていないことが原因かもしれません。最新のバージョンにアップデートできているか確認しましょう。
このような事態に陥らないよう普段からアップデートはこまめにしておくのがポイントです。
セキュリティ設定によって接続できない
ポケットワイファイからの電波を、セキュリティソフト側で「悪いもの」と認識してしまっていることも考えられます。
この場合、セキュリティソフト側でなにかしらブロックした情報が受信されているため、すぐにわかるでしょう。
セキュリティソフトを解除すれば簡単に解決しますが、ウィルスに攻撃される危険性が出てしまうため根本的な解決となりません。
セキュリティソフトによっては、設定することで特定の情報をブロックせず受信ができるようになります。
重要な時トラブルにならないため、セキュリティに阻まれないか接続テストをしておくのがポイントです。
新しい機種に変えるとルーター側の認識も変わるため、機種変更したら真っ先にやっておきましょう。
その他の原因
基本的にポケットワイファイによる接続は自動でしてくれます。
しかし、その際になにかしらの理由で勝手に接続が切られているケースもあります。
切られている場合は自分で改めて接続するよう設定しましょう。
ポケットワイファイが繋がらない意外な原因と対処法
機器側だけでなく、他の意外な理由が原因になっていることもあります。
電波干渉
ポケットワイファイは外で使うのが基本であり、使うのは自分だけとは限りません。他の方が使っている通信機器の影響で通信障害が起きる可能性も十分に考えられます。
電波が飛び交い混雑すると互いが干渉し対応できなくなる、電波干渉が原因かもしれません。
解決法1としては人が少ないところで使うことですが、人の多い外で使う場合には根本的な解決となりません。
もし人が大勢いる場合は解決法2として接続設定を変更し電波帯を切り替えてみるといいでしょう。
電波帯には2.4Gと5Gの2つがあります。
片方が駄目ならもう片方の電波帯を使ってみましょう。ほかの電波に邪魔されず通信障害が起こる可能性を減らせます。
ルーターが古い
どんな通信機器でも長く使っていれば劣化してしまいます。
とくにポケットワイファイは持ち歩く通信機器なので、他よりも外部からの衝撃といった影響を受けやすいのです。
古くなり劣化してしまえば機能も低下してしまいます。
接続できないだけでなく電池パックの劣化で電池の消耗が早くなったり、充電できない可能性もあるでしょう。
頻繁に繋がらないケースが出た場合は、新しいのに買い換えるのを考えた方がいいです。
通信機器を変える場合はどのような機種かがポイントとなります。
WiMAX端末ではWiMAXからWiMAX2+に変えられるよう、機種によっては変更のプランが用意されているのです。
変更する場合は使っている機種の情報を確認しておきましょう。
基地局で障害が起きている
繋がらないのは自分の使用している機器ではなく、基地局自体が原因になっている可能性もあります。
基地局とは電波を発信するための設備であり、これがなければポケットワイファイから発信した電波をスマホやパソコンに届けられません。
基地局も常時機能しているわけではありません。なにかしらの災害により機能が停止してしまうケースもあるのです。
繋がらないトラブルが起きた場合は、基地局の情報を確認してみるといいでしょう。
誰かに覗かれている可能性も?対策は肝心
可能性は高くありませんが、人為的な原因も考えられます。
悪意ある他人が自分の機器へと接続し情報を覗いている危険性もあるのです。そのままにしていると情報漏洩や遠隔操作といった被害に遭う可能性もあります。
知らない誰かから接続されているということは、WIFI接続による接続設定に問題がある可能性が高いでしょう。
暗号方式は安全性の高いWPAになっているか、パスワードは定期的に変更してわかり難いものになっているか、しっかり確認しましょう。
繋がらないときほど冷静に対処しよう
繋がらない原因にはさまざまです。特定できず焦って初期化してしまったり、半端な知識で無理な操作をしたり、リスクのある行為をしてしまう可能性があります。
ポケットワイファイだけでなく、パソコンやスマホといった機器にも被害が出てしまえば元も子ありません。
機器である以上必ず原因はあるものです。冷静に可能性を考えて対処していきましょう。