スマホ通話中に発生するノイズ・雑音の原因はイヤホン?対処法を解説
スマホ(スマートフォン)はネットワーク機器の中でも特にノイズや音割れがあり、通話トラブルの多い電子機器デバイスです。着信音通知のノイズならまだしも、通話中のノイズは厄介ですよね。
クリアな音質で通話するために周囲の騒音を抑えるノイズキャンセリング機能を設定することで、オーディオトラブルを解決できることもあります。しかし、電波の悪い場所では高性能の騒音低減能力を持つノイズキャンセリングも効果がなく、会話もまともにできないことが少なくありません。通話音量設定を変更しても同様です。
電波環境が悪いためにノイズが発生してしまっているなら、電波環境を変えれば改善できますが、それ以外にも携帯電話・スマホにノイズが発生する原因があります。
この記事では、スマホにおけるノイズの原因と対処方法について、焦点を当てていきます。
スマホのノイズが発生する原因
ノイズとは雑音のことです。
音声通話中に雑音が入ることはもちろん、音楽再生中に「プツ、プツ」と音が切れたりすることもノイズと言います。
耳に不快なノイズはストレスがたまりますよね。特にゲームや動画再生中のノイズはイライラしてしまうはずです。
多機能化しているスマホですが、どうしてノイズが発生してしまうのでしょうか。
スマホにノイズが発生する大きな原因は、おおよそ5つあります。
ここでは、スマホにノイズが起きる原因を解説していきます。
電波環境が悪い
電話中や生放送の動画配信などを見ている時にノイズが発生する場合は、電波環境が悪いことが原因にあげられます。
イヤホン接続面の汚れ
イヤホンやヘッドフォン、ヘッドセットの接続部分が汚れていてもノイズが発生します。
プラグが汚れていたり、イヤホンジャックにホコリやゴミが詰まっていたりすることが原因です。
ケースの間にホコリがたまってイヤホン部分が汚れていることも考えられます。
規格が違うイヤホンジャックを使っている
あまり知られていませんが、イヤホンジャック・ヘッドホンプラグには規格があります。
メーカー・商品・機種・製品・モデルによって違いがあり、規格が違うイヤホンを差し込んでしまうことでノイズが発生してしまうのです。
ハードウェアの問題
シンプルにスマホ本体やイヤホン・再生機器といったスピーカー部分の故障が原因でノイズが発生します。
特にイヤホンはデリケートなアクセサリーで見た目に異常がなくても実は断線していたということがあります。
また、充電中に音楽を聴くとノイズが発生することもあるようです。充電しながらではなく、充電が完了してから音楽を再生しましょう。
ソフトウェアの問題
ソフトウェアのバージョンをいつまでも更新しないでいると、ノイズが発生してしまうことがあるようです。
また、いくつものアプリを起動したままにしておくとスマホの情報処理能力に負荷がかかりノイズが発生してしまうこともあります。
搭載しているアプリのアップデートはこまめに行っておきましょう。
ノイズへの対処法
スマホにノイズが起きる原因はさまざまです。
ここからはノイズが起こってしまった場合の対策法を紹介します。
電波環境が悪いためにノイズが発生する時の対処法
電波環境が悪いためにノイズが発生してしまっている時は、電波の良いところに移動するか近くにWi-Fiサービスがある場所を探しましょう。
画面が正常でも、稀にスマホが近くの基地局の電波ではなく、遠くのエリアから電波を引っ張ってしまうことがあります。
そのような場合は、電源を切って再起動することで電波の環境を改めることができます。
同様にセーフモードや強制終了することで解消することもあるので、覚えておきましょう。
イヤホン接続面が汚れているためにノイズが発生する時の対処法
遮音性のあるイヤホンを使用していても、イヤホンの接続面が汚れていたらノイズが発生してしまいます。
イヤホンのプラグが汚れている場合は柔らかいタオルを使ってやさしく汚れを拭き取りましょう。
単純な対策方法ですが、ノイズを改善するには効果的です。イヤホンジャックにホコリやゴミが詰まっている場合は綿棒などを使って、それらを取り除ききれいに掃除しましょう。
その後に有線ケーブル接続ヘッドホンを挿入してみてください。
カーオーディオのUSB接続も同様です。もしかしたらゴミが詰まっている可能性があります。
エアーダスターなどは、ゴミをより中に押し込んでしまう可能性があるため使用には注意が必要です。
通話相手が「ノイズがする」といってきたら、マイク部分にホコリが詰まっていることも考えられます。
規格が違うイヤホンジャックを使っているためにノイズが発生する時の対処法
多くのイヤホンがスマートフォン通話向けに発売されていますが、規格はあっていますか?実はスマホの本体サイズ同様に、イヤホンジャックにも大きさがあるのです。
イヤホンジャックとイヤホンプラグの規格が違うために、ノイズが発生してしまっている時は、イヤホンジャックの規格にあったイヤホンに買い替えましょう。
規格にはいくつかの種類がありますが、大抵のイヤホンには「〇〇対応」「〇〇専用」など、対応スマホの情報が記載されています。買う時の参考にしましょう。
ハードウェアの問題でノイズが発生する時の対処法
スマホ自体の故障やイヤホンが断線してしまっていてもノイズは発生します。
スマホ本体の故障は、自分ではどうしようもありません。変にいじくって状態が悪化することも考えられます。
スマホの故障はスマホ業者に交換修理してもらいましょう。店舗に問い合わせてみてください。
原因は故障だけではありません。他にも、不正アプリによるウイルスの感染やサイバー犯罪者による盗聴の可能性もノイズの原因になります。
個人情報漏洩の危険性があるので、セキュリティ対策ソフトを導入するか、専門家に相談しましょう。
イヤホンの断線が原因でノイズが発生しているならばイヤホンを買い替えれば問題は解決するはずです。
ソフトウェアの問題でノイズが発生する時の対処法
スマホのソフトウェアが原因でノイズが発生してしまっている場合にまずすべきことは、ソフトウェアのバージョンアップです。
スマホが常に最新の状態になっているように注意してください。
また、アプリがいくつも起動中になっていたり、大量の履歴が残っていることが原因でスマホの情報処理能力が低下し、ノイズが発生してしまうこともあります。
できる限り目的以外のアプリは終了させておきましょう。
【番外編】Bluetoothイヤホンのノイズの原因と対策
イヤホンの接続方法は有線接続だけではありません。最近ではBluetoothタイプのイヤホンも続々登場しています。
iPhone7以降のiPhoneはLightningイヤホン対応になり、普通のイヤホンを接続するには変換プラグが必要になりました。
その結果、完全ワイヤレスイヤフォンであるBluetoothイヤホンが急速に普及したのです。
コードレスで操作性の高いBluetoothイヤホンですが、音飛びやノイズにストレスを感じている方は少なくないでしょう。
この項目では、番外編としてBluetoothイヤホンのノイズの原因と対策を解説します。
接続距離外
Bluetoothイヤホンにはペアリング(接続)できる距離があり、イヤホンによってその距離は違います。これは高音質サウンドのBluetoothスピーカーも同様のこと。
接続できる距離よりも遠くにスマホやBluetooth対応機器があるとノイズが発生してしまうことがあるのです。イヤホンと接続先であるスマホの距離を確認しましょう。
接続機器をBluetoothイヤホンに近づけることで問題が解決する可能性があります。
遮へい物がある
Bluetoothイヤホンやスマホ、Bluetooth対応機器の間に人の体やバックなど遮へい物があると、Bluetoothの電波をさえぎってしまいノイズが発生することがあります。ワイヤレス接続にはワイヤレス接続の難点があるのです。
また、周辺機器が近くにあると混線してノイズが発生することも考えられます。
Bluetoothイヤホンと対応機器の間になるべく障害物がないようにしてみましょう。
同じような機器の近くで混線している
パソコンや電子レンジやアンプといったオーディオシステム、これらを他のBluetooth機器の近くで使用しているとイヤホンのBluetooth接続の妨げをしてしまいノイズが発生します。
連続再生・連続通話ができる最新版のBluetoothイヤホンであろうと混線は避けられません。 どんなに通話品質が良くても、高い価格のイヤホンだろうとノイズは発生してしまうのです。
お互いに通信が干渉しないように、それらの機器から離れて使用するか使わない機器の電源を落とすことでノイズが改善されます。
アプリがいくつも起動している
たくさんWebページを開いていたり、いくつものアプリを起動しているとスマホに大きな負荷がかかります。結果、Bluetoothの音声送信の妨げとなりノイズや音飛びが発生してしまいます。
利用するアプリ以外のアプリケーションは終了しておくことをおすすめします。
他にも、電話回線にノイズが発生するのは盗聴器が仕掛けられている可能性があります。どんな対策をしても改善されない場合は、盗聴されていないか確認しましょう。
通話とは異なりますが、マイク音がノイズを拾ってしまうなら単一指向性タイプのマイクがおすすめです。
・電波環境やホコリなど、ノイズが発生する大きな原因は5つ
・再起動やソフトウェアのバージョンアップで解決することもある
・Bluetoothイヤホン使用時は、近くの電子機器が原因のことも