スマホに赤外線は必要なのか
ネットワーク端末の中で、赤外線を搭載しているスマホはAndroid端末に限られます。iPhoneには、赤外線機能そのものが存在しません。
その為、iPhoneの日本上陸時には赤外線がないということで製品としての敷居が高いものとみられていました。
しかし、現在では日本のスマホユーザーのPhoneシェア率は非常に高く、Android端末のシェア率は3割程度にとどまっています。では、現在のスマホにおいて赤外線は必要な機能なのでしょうか。ここでは、スマホの赤外線について見ていきましょう。
1.赤外線機能について
スマホにおける赤外線機能は、主に新機種へのアドレスの転送についてメリットがあります。現在、スマホのデータは本体内に保存するか、SDカードに保存するか、ネット上のクラウドサービスに保存するか3つの手法を選ぶことが出来ます。
例えば、スマホ内にのみデータを保存している場合、本体が破損した場合、スマホ内のデータは全て消去されます。その対策として、SDカードにバックアップを取ることが可能であり、本体ごとSDカードが破壊されなければデータがなくなることはありません。
赤外線そのものは、非常に軽いデータしか取り扱えません。つまり、画像などであっても高画質のものは非常に難しく、音楽データなども不可能です。
逆に、アドレスの転送のみであれば、受信と送信の設定のみでやり取りは完了しますが、現在ではわざわざ赤外線によってアドレスの送受信を行うというパターンはなくなりつつあります。もっとも、赤外線が役立つ場面としてテレビのリモコン代わりにできる面もある為、現在でも赤外線機能にはメリットがあります。
しかし、スマホのデータの送受信という意味ではicloudのようなサービスやキャリア独自のデータ保存方法が展開しているため、赤外線のメリットは限りなく薄いという現状があります。
2.赤外線に代わるもの
赤外線機能は現在の所、スマホの機能として重要視されていません。データの送受信であれば、SDカードや直接PCにUSBケーブルをつなぎ、データを移動させることも不可能ではありません。
また、クラウドサービスにおいては画像・アドレスデータ・音楽データなどあらゆるデータは容量さえ足りれば、保管することが可能であり、違う端末に変わったとしてIDやパスワードさえ忘れていなければ、すぐにデータを反映させることが可能です。
赤外線機能はAndroid端末の殆どに搭載されていますが、現在では活用される場面は少なくなり続けています。無線であれば、Bluetooth技術も存在しているため、自分にあった方法でスマホを活用していきましょう。