ポケットWiFiの電波の範囲について考えてみよう
1.ポケットWiFiと電波
電波と言えば、ネットワーク端末にとっては最も大切なものであり、もし電波が受信出来ないような状況であれば、携帯電話やPCなどは途端にその役割の大部分を失うことになります。また、電波は一定の量があって初めて通信を行えるものであり、電波には強弱が必ずあります。携帯電話に至っては、質の悪い電波を拾った場合、エリア圏内においても圏外表示に稀になることもあります。また、ポケットWiFiにおいてはその範囲は特に狭く、携帯電話のテザリングと同レベル程度の有効範囲しかありません。これらの知識をふまえたうえで、ここではポケットWiFiの電波の範囲について焦点を当ててみましょう。
2.電波の範囲はエリア内でも一定ではない
携帯電話もそうですが、電波の範囲は限られており、エリア内では接続に苦労することはありませんが、他のエリア内との境界などに位置する場所では著しく電波状況が悪い場合も少なくありません。また、電波の有効範囲としてポケットWiFiは電源接続時であれば、100メートル先からもその電波を知覚できるとされています。実際には、建物や他の電波などの影響を受ける為、10メートルか20メートル前後が実用値だと言えます。これは、ポケットWiFiに限った話ではなく、据え置き型のWiFi機器も原理は同じです。最も据え置き型のWiFi機器は、製品によって発する電波の強度・周波数に差がある為、広い場所で使用するのであれば、ある程度強力なWiFi機器の購入は必須と言えるでしょう。そして、ポケットWiFiと据え置き型のWiFi機器の違いは、ポケットWiFiには必ず契約が必要ですが、据え置き型は買い切りの購入型であり契約を伴いません。また、電波の強さはプラン内容にもよりますが、基本的にはWiFi機器よりも光回線の方が現状ではまだ速度・電波共に安定しています。
3.ポケットWiFiのこれから
ポケットWiFiが受容できる電波としては、LTEかワイモバイル、UQコミュニケーションズの一部のサービスのみが該当します。それ以外の電波は日本国内にはありません。また、WiFi機器の強さは受信できる電波の強さに依存する為、例えエリア内であっても使用出来ないこともあります。その為、ネットを新たに始めるのではなく、光回線からポケットWiFiに乗り換える場合には、よく考えて契約しましょう。最悪、今まで行えていたものが何一つ満足に行えない場合もある為、ポケットWiFiを契約しようと思ったときにはレンタルなどのサービスを使用し、1週間など期限を決めて実際に使用してみましょう。