SIMとテザリングの関係性

PCなどのネットワーク端末は、電波がなければ十分な機能を発揮することが出来ません。プライベートやビジネスなどの用途にかかわらず、円滑にネットワーク機器を使用する為には、電波の送受信を行える機器を用意する必要があります。
では、その電波の代替えとしてテザリングが存在しますが、SIMカードを変更してもテザリングは可能なのでしょうか。今回は、テザリングとSIMかの関係性について見ていきます。

1.テザリングと契約内容

携帯電話は電波の送受信を常に行っています。つまり、無線LANルーターと仕組みとして同じようなものであり、それが回線を使用するのか、端末で受ける電波を使用するのかが異なるだけということになります。もっとも、スマホで受ける電波をPCやゲーム端末に振り分けることになる為、通信容量のない契約ではすぐに通信規制が掛かる点に気を付け蹴ることが必要です。
また、テザリングは携帯電話がポケットWiFiや無線LANルーターの代わりとなる機能であり、テザリングが可能かどうかは契約と端末によって異なります。大手3社でしか携帯の契約を行っていない場合には、申し込めば使用できるオプションでしかない為、さほど頭を悩ませることはないでしょう。

2.テザリングとキャリア

3大キャリアであるdocomo・au・Softbankであれば、テザリングとSIMカードの関係性を気にする必要はありません。しかし、格安SIM業者でのテザリングとなってくると様々な問題が立ちはだかります。
例えば、docomoの端末はSIMフリー端末にしたとしてもdocomo系格安SIM業者のSIMカードでのテザリングは行えないケースがあります。また、格安SIM業者によってはテザリングに全く対応していないものもあり、契約時には自分が納得できるまで理解することが非常に大切になってきます。
対して、docomo・au・Softbankの3社間を乗り換えている場合であれば、テザリングを使用出来ないということはありません。SIMカードそのものもキャリアのものであり、受け取る電波も間借りしたものではなく安定している為です。
特にキャリアでSIMフリーとした端末は、格安SIMと相性が悪い場合も少なくない為、契約時にはその点を確認しましょう。ちなみに、格安SIMカード契約でのテザリングは料金などの余計な制約はありません。
テザリングは、ネットワーク回線やポケットWiFiなどの機器を持たない方には非常に便利なものです。格安SIMでの利用の際には、端末と使用するSIMカード会社に注意する必要がありますがそれらをクリアできれば、問題なくテザリングを使用することが可能です。