スマホの液晶を保護!おすすめ【ガラスフィルム】&貼り型・剥がし方
スマートフォンを利用していて、液晶面が割れてしまった経験のある方は多いのではないでしょうか。
満員電車に乗っていてふと隣の人のスマートフォンが目に入ると、画面が割れていた、なんてこともありますよね。
スマートフォンの液晶画面が割れる原因は「傷」にあります。
一度目に落としてしまった際に目には見えない傷がつき、その傷が次に落としたときの起点になって割れてしまうのです。
つまり、画面に傷がつくことを防げば、画面が割れることを防ぐことができます。
では、どうやって画面を守ればいいのでしょうか。
傷から液晶画面を守るためには、ガラスフィルムが有効です。
今回は、総合評価の高いおすすめのガラスフィルムとガラスフィルムの貼り方・剥がし方をご紹介します。
ガラスフィルムで、あなたのスマホをしっかり守りましょう。
Contents
一番多いスマホの故障
スマートフォンの故障で一番多いのは「液晶画面の割れ」。
スマートフォン利用者のうち、なんと3人に1人の割合で液晶画面が割れた経験があるそうです。
- 前かがみになった瞬間に胸ポケットから落ちた
- ズボンのポケットに入れようとして、入れ損なった
- 操作していたら手が滑って落とした
こういったシチュエーションで画面が割れてしまった人、多いのではないでしょうか。
また、画面が割れてしまった人のうち約4割の人は、「修理をせずにそのまま使っている」こともわかっています。
たしかに、画面が割れてしまってもスマートフォン自体が使えなくなるわけではありません。
修理に出すのはお金がかかりますし、面倒に感じてしまう人も多いはずです。
そういった状況にならないためには、スマートフォン用スクリーンプロテクターと呼ばれる液晶画面保護用シートを貼ることが肝心です。
最近ではスマートフォンmeのような「らくらくスマホ」といわれる部類でも、防水・防塵・耐衝撃などの強化機能が備わっていることもありますが、スマホ本体・iPhone液晶の機能にも限界があります。
キズ防止保護シート液晶保護フィルムでしっかり保護をするといいでしょう。
液晶に貼るフィルムは主に2種類
液晶保護シートは、「保護フィルム」と「ガラスフィルム」の2種類に分けることができます。この2つの大きな違いは素材です。
ここでは、保護フィルムとガラスフィルムの特徴とメリット・デメリットをご紹介します。
保護フィルム
保護フィルムは、高温・高真空下で化学反応させてつくられる樹脂のPET素材です。
ポリエチレンテレフタレート(Polyethylene terephthalate)というポリエステルの一種で、ペットボトルにも使用されています。
そのメリットは、種類が多いバリエーションの豊富さです。
豊かなバリエーション
保護フィルムは、種類のバリエーションが豊富です。
ユーザーの目的に合わせて選ぶことができます。
<光沢タイプ>
光沢タイプの保護フィルムは、ツヤっとした見た目が特徴的です。画面がクリアかつキレイに見えるので、写真や動画をよく見る人に最適。ただし、ツヤっとしている分、光を反射します。指紋がつきやすかったり、外で利用する際には見えづらくなることがあるので注意してください。
<アンチグレア(反射防止)タイプ>
アンチグレアとは「アンチ=対抗」「グレア=光」という意味で、画面をマットに見せてくれます。反射防止加工が施され、光の反射を抑えてくれるのが特徴でマットタイプとも言われます。光沢タイプと違い指紋はつきにくいのですが、画面が少し白く靄がかかったようになるので、見えづらく感じる人もいるでしょう。
<のぞき見防止タイプ>
のぞき見を防止するブラインド加工が施してあります。のぞき見防止タイプの保護フィルムを貼ると、横から画面を見られても、真っ暗で何も見えません。満員電車のなかなど、隣の人の視線が気になる人にのぞき見防止機能付き保護フィルムはおすすめです。ただし、正面から見ても少し画面が暗く見えるため注意してください。
<ブルーライトカットタイプ>
ブルーライトカットのメガネと同じで、スマートフォンから出る青色光をカットする保護フィルムです。長時間スマートフォンを操作する場合の、目の疲れを緩和させる効果があります。厚さ0.33mmブルーライトカットスマホフィルムやブルーライトカットiPhoneフィルムなど機種に合わせて選ぶことが大切です。ブルーライトカット機能を持つメガネ同様、フィルムが青みがかっているので、写真や動画を見る際に元の色味と違って見える可能性があります。
そのほかにも、指紋防止タイプ、抗菌加工タイプ、やスムースタイプや、衝撃吸収タイプなどさまざまな種類があるので、自分に最適の保護フィルムを見つけてみてください。
メリット&デメリット
保護フィルムはPET素材でできているため、薄くてやわらかいのが特徴です。
これが保護フィルムのメリットでもあり、デメリットでもあります。
薄くてやわらかいため、保護フィルムを貼っても画面の感度が落ちづらく、ケースに干渉しません。保護フィルムを貼ったスマートフォンでも、問題なくケースをつけることができます。
しかし、薄くてやわらかいため、保護フィルムを貼る際に気泡が入りやすいのが問題です。そして、落とした際の衝撃からスマートフォンを守ることができません。
100円~1,000円(税抜き)ほどの安さで購入できるので、多くの人に使われています。
画面保護を第一にするというよりかは、プラスα機能を付けるといった意味合いで利用するとよいでしょう。
ガラスフィルム
名前の通り、ガラスを材料に作られるフィルム。保護フィルムに比べて少し厚みがあります。衝撃吸収加工が施されているものが多く傷や耐衝撃性に優れる衝撃に強いという保護力・高い保護性能が特徴です。
ガラスフィルムを貼ったスマートフォンなら落としてしまっても、余程の衝撃でない限りは、液晶画面は割れずにフィルムだけが割れるようになっています。
フィルムが割れるからといっても、ガラスは飛び散りません。ガラスが飛び散らないように、飛散防止加工がされているものが多くあります。
ガラスフィルムのパッケージには「表面硬度〇H」というような表記があります。
この「〇H」とは硬さを表す単位で「なんHの鉛筆でひっかくと傷つくか」を示しています。
ガラスだけでなく、コーティングに関する製品で使われているJIS規格の単位です。
たとえば、「表面硬度9H」のガラスフィルムは、9Hの鉛筆でひっかいても傷がつかないということ。人間の爪が「2H」ほどの硬さといわれているので、9Hであればおおよそのものでひっかいても傷がつきません。
傷や衝撃に対する要素には、表面硬度のほかにガラスフィルムそのものの「厚み」もあります。
厚ければ厚いほど傷や衝撃に対する強さは増すので、スマホを大切に扱いたい人は、厚いものを選びましょう。
ガラスフィルムのなかには、フィルムの角が丸くなっている「ラウンドエッジ加工」がされているものもあります。
ラウンドエッジ加工をすることで、次のような効果があります。
- ガラスフィルムの厚みがあってもホームボタンが押しづらくないなど、操作性を損なわない
- スマートフォンとの一体感が高まり使い心地UPる
- エッジ部分の角が薄くなるのでケースへの干渉を少なくする
また、ガラスフィルムは透明度が高く、画面が非常にきれいに見えることも特徴です。全面吸着タイプを選べば画面の操作性を損なうことなくスマホを使用することができます。
メリット&デメリット
ガラスフィルムは価格が2,000円(税抜き)程度。保護フィルムに比べるとやや高価です。
また、フィルムの厚みによってはケースに干渉することもあります。スマートフォン本体にぴったり合わせたバンパーケースなどは、つけられない可能性もあるので注意してください。
薄いもので0.15mm、厚いもので0.33mmほど。厚さの種類は豊富です。使っているケースと欲しい強度のバランスを見て購入するといいでしょう。
保護フィルムに比べると値の張るガラスフィルムですが、3つのメリットがあります。
- 傷や衝撃に強い
- 気泡が入りづらく、貼りやすい
- 透過率が高く、画面がはっきり見える
ガラスフィルム一番のメリットは、なんといっても傷や衝撃への強さです。
そして、保護フィルムに比べ厚みと硬さがあるので、貼りやすく、気泡が入りづらいという特徴があります。
ガラスフィルムは、画面に置くと徐々に全体に密着していく構造。画面に置くだけで気泡も入らずきれいに貼れるので、保護フィルムを貼るのが苦手という人も、ガラスフィルムであればうまく貼れるかもしれません。
ガラスのため透過率(透明度)が高いので、画面がはっきり見え、写真や動画もキレイに確認することができます。
ガラスフィルムの貼り方
スマホをしっかり守るなら、保護フィルムよりもガラスフィルムがおすすめです。
簡単に貼れるガラスフィルムですが、より簡単に、よりきれいに貼るためのやり方をご紹介します。
ガラスフィルムを貼る際は、フィルムのほかに「クリーニングクロス」と「セロハンテープ」を用意してください。
クリーニングクロスは、ガラスフィルムを購入した際に一緒に入っている付属品クロスのことを指します。
可能であれば、液体の液晶クリーナーも用意しましょう。アルコールシートでも代用可能で、よりきれいにフィルムを貼ることができます。
貼り方
フィルムを貼りつける前に、スマホケース・iPhoneケースを外し液晶画面をきれいにします。
画面が明るいと汚れやほこりがわかりづらいので、画面を暗くした状態で作業をしましょう。ほこり取りシールなどを使うと確実です。
まず、液体の液晶クリーナーをクリーニングクロスにつけ(クリーナーがなければそのまま乾いたクロスで)、画面の汚れをふき取ります。
さまざまな角度で光を当てて、隅々までしっかりと確認しながら拭きましょう。
次に、セロハンテープでホコリを取り除きます。ホコリを取り除いた後は、急いでガラスフィルムを貼りつけていきます。
ゆっくりしていると、せっかくきれいにした画面にまたホコリがついてしまうので、スピードが大切です。
急いでフィルムを貼るとずれてしまいそうと心配な人は、お風呂場がおすすめ。家のなかで一番ホコリが舞っていないので、多少ゆっくり作業できます。
ガラスフィルムは反らさないように、液晶画面に対してまっすぐ下ろします。
軽く液晶画面に乗せたら、中心を押さえて密着。空気が自然に抜けるので、気泡が入らず、きれいに貼りつけることができます。ガイド枠セットが付属されているガラスフィルムや貼り付けキットが付随されているものを選べばより確実です。
貼りつける際、iPhoneの場合はホームボタンとカメラ、フロントレシーバーを目印にするときれいに貼ることができます。試してみてください。
ガラスフィルムの剥がし方
「スマホを落としたけど、運よくガラスフィルムだけが割れて、本体は無事」
「貼る際、気をつけたのにホコリが入ってしまった」
そういった際は、ガラスフィルムを一度外します。
とくにガラスフィルムだけが割れた場合は、無理やり剥がすと破片が飛ぶ危険があるので、正しい手順で注意して剥がしましょう。
剥がし方
無理やり剥がそうとすると、ガラスが割れてしまうので、まずはガラスフィルムと液晶画面の隙間を作ります。
名刺やクオカードのような薄いカードを使って、ガラスフィルムの角を浮かせましょう。
そうするとフィルムと画面の間に空気が入ります。クレジットカードのように分厚いカードでは、うまくフィルムを浮かせることができません。必ず薄いカードを使ってください。
全体的に浮かせようとせず、フィルムの一部が浮けば問題ありません。
差し込んだカードは一旦そのままにして、反対側からもカードを差し込んでいきます。
2枚のカードをそのままスライドさせていくと、ガラスフィルムが綺麗に剥がれます。
薄いカードがなければ、カッターの刃を使ってもフィルムを浮かせることが可能です。しかし、液晶画面を傷つける危険がありますのであまりおすすめできません。
おすすめのガラスフィルム
ガラスフィルム購入の際には、強度や機能のほかに、端末が対応しているかどうかに気をつけてください。
とくにiPhone用のフィルムは確認が必要です。iPhone XR・iPhone Proなど世代や種類によって仕様が違ったり3D Touch対応製品であったりと検証することが何点かあります。
3D全面保護仕様のものを選ばなければ、貼った後に操作ができなくなってしまうなどの不具合が起きることもあります。対応機種iPhoneシリーズと記載のあるものを選びましょう。
iPhoneケースをする・しない、2.5D・3Dタイプグレア硬度などたくさんの要素を検討してください。
また、ガラスフィルムはGalaxyギャラクシー・Xperiaエクスペリアなど機種にぴったりのものを購入しなければ効果を発揮しません。
店舗で購入する際は、対応機種をしっかりと確認し、心配なら店員さんに聞くといいでしょう。
ネットショッピングを利用する際は、メーカー直送品か個人出品者の商品かにも注目してください。
個人出品者の場合は、出品者の勘違いで誤った商品情報が出ていないか、写真の掲載があれば商品コードなどで確認するべきです。
ここでは、機能に優れたさまざまなおすすめ人気ランキングにも名を連ねるのガラスフィルムをご紹介します。
Spigen
Spigen(シュピゲン)は、スマートフォン向けのアクセサリを製造・販売するアメリカ企業です。
ガラスフィルムの先駆け的存在で、種類と品質に定評があります。
保護フィルムのほかにケースなどのスマートフォン用関連商品も販売。ブラックを基調とした製品は、とくに男性から多くの支持を得ています。
Spigenから発売されているガラスフィルムの「GLAS.t(グラスティー)シリーズ」は、2012年にiPhone用が発売されてから累計で95万個以上を販売するヒット商品。ほかにもXperia用など、android端末向けのフィルムも販売しています。
Spigenのガラスフィルムは高透過率。そして、撥油コーティング加工が施してあり防指紋に優れています。
ネットでの購入のほか、ヨドバシカメラやビックカメラなどの店頭でも購入が可能です。
旭硝子
旭硝子はガラスフィルムだけでなく、スマートフォンのディスプレイに使われるガラスも開発している日本企業です。
ガラス素材の製品を多く作っており、強度と軽量という相反する機能を求められるガラスフィルムにおいて「薄くて丈夫」というバランスの取れた商品がそろっています。
旭硝子製の商品は、販売価格が1,000円前後。ガラスフィルムのなかでは、低価格帯に分類されます。
一部商品には36か月保証がついていることから、コストパフォーマンスと品質を兼ね備えた商品です。
Amazonなどで検索すると、商品名に「日本製素材旭硝子製」などと記載されていることがあります。
コーニング
コーニングは、165年以上特殊ガラスやセラミックなどを開発してきたアメリカの企業です。
コーニング社から発売されている「Gorilla Glass(ゴリラグラス)」は、液晶画面部分だけではなく、端末のフロント部分を全面保護できるようになっています。
シリコンタイプのケースであれば、ケースに干渉することなくフィルムを使用することができます。
また、フィルム裏面の接着剤は水洗いに対応しているので、貼りつけに失敗しても水洗いして貼り直すことが可能です。
残念ながらコーニング社から発売されているガラスフィルムは、iPhone用のものだけ。しかし、ゴリラグラスと同じ素材でコーニング社の認証がある商品には、Xperia XZ用の商品もあります。
また、「エレコム iPhone X ガラスフィルム ゴリラグラス」のように、ゴリラグラスの素材を利用したほかのメーカー商品もあります。
ガラスフィルムでスマホをしっかり保護
スマートフォンの液晶画面は、強度を増すように研究が進められています。
しかし、傷がつくことで、画面割れの危険が増してしまうことを忘れてはいけません。
傷から守るため、ガラスフィルムの活用はおすすめです。フィルムによって保護範囲はさまざまになるため、自分のスマホ専用のガラスフィルムを選びましょう。
さらにケースの下に使うインナーフィルムを併用すると、よりスマートフォンを保護することができます。
iPhone X用のインナーフィルム「simplism iPhone X背面保護」のように指紋防止加工もしてあり、端末のきれいさを保ちつつ保護することができる商品が多数販売されています。
ガラスフィルムの価格が気になってしまう人は、大手キャリアではキャリアの利用ポイント数で関連商品が割引になるサービスを行っています。
保有しているポイントを確認してみてはいかがでしょうか。
もはや生活必需品となったスマートフォン。ガラスフィルムでしっかり保護しましょう。
- スマートフォンの故障で一番多いのは「液晶画面の割れ」
- 約4割の人が「修理をせずにそのまま使っている」
- 液晶画面を守るには保護フィルムとガラスフィルム、2つの方法がある
- 保護フィルムは安いけれど衝撃に強くない
- ガラスフィルムは、透過率・操作性・保護力のバランスを見て選ぶ