【iPhone・ガラケー】文字化けメールが起こる原因と覚えておきたい対処法
誰でもひとつは電話番号を持っていると言っていいほど、私たちの生活に浸透している携帯電話。
そんな携帯電話の欠かせない機能の一つとして「メール」があります。
ビジネスだけでなく、友人や家族とのやり取りなど、あらゆるコミュニケーションにおいて活用できるツールです。
しかし、メールを受信した際に起こる「文字化け」に頭を抱えた経験はありませんか?
この記事では、メールの文字化けが起こる原因と対策について紹介します。
文字化けにお困りの人への有意義な情報を紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
【文字化けの主な原因】
「文字化け」とは電子メールやWebサイトで、画面に意味のない不可解な文字が羅列するトラブルのこと。
文字以外にも、ビールの絵文字が寿司の絵文字になってしまうといった、絵文字が誤変換されてしまうケースもあります。
では、どうしてこんなことが起きてしまうのでしょうか。
ここでは、文字化けが起きてしまう主な原因について解説します。
【文字化けの主な原因 1】送信側と受信側でそれぞれ異なる文字コードを用いている
インターネット上で使われているすべての文字には、「文字コード」という数字が割り当てられています。
ガラケーでは「Shift_JISコード(シフトジス)」という文字コードが、スマホなどでは「UTF-8(ユーティーエフエイト)」という文字コードが使われています。
つまり、テキストファイルを送受信したときに、ファイルの送信側と受信側で文字コードが異なる場合、受信側で文字コードを認識できません。
その結果、画面に誤った文字が表示されてしまうのです。
【文字化けの主な原因 2】機種依存文字や特殊記号を使っている
機種依存文字を使っていることも、文字化けしてしまう原因のひとつです。
機種依存文字とは、WindowsやMacintoshなどのOSやフォントの種類などに依存してしまう、特定の環境でしか正常に表示されない文字のこと。
「環境依存文字」とも呼ばれています。
同じOSなら問題ないのですが、OSが異なると正常に文字が表示されません。
【文字化けの主な原因 3】キャリア独自のメールアドレスを使用している
「@docomo.ne.jp」「@ezweb.ne.jp」「@softbank.ne.jp」といったキャリア別のメールアドレス。
これらのようなキャリアメールを使用することで、文字コードや記号の変換処理が多くなり、文字化けが起こりやすくなってしまいます。
【文字化けの主な原因 4】送受信した際のノイズの混入、あるいはデータの欠落
データ送受信時にノイズが混入したり、データが欠落したりすると、文字化けが起こってしまいます。
データそのものが失われてしまっているため、設定を変更しても文章を読むことはできません。
このケースが疑われる場合は、送信者に再送信してもらうと良いでしょう。
正常に送受信できれば、問題なく文章を読むことができます。
【文字化けの主な原因 5】OSに不具合が起きている
同じOSとはいえ、OSを最新版にアップデートしていないと不具合やバグが残ってしまい、文字化けを起こすことがあります。
この場合は、OSを最新版にアップデートすることで改善されるでしょう。
【iPhone】メールの件名や本文が文字化けしたときの対処法
ここでは、iPhoneでメールを受信した際に文字化けしてしまったときの対処法を解説します。
iPhoneユーザーは、もしものときのためにしっかり対処法を理解しておきましょう。
文字コードに問題がある場合の対処法
文字コードが原因で文字化けしてしまう場合は、送信元の文字コードを固定しましょう。
設定アプリ
↓
「メール」選択
↓
「署名」を選択
↓
「⌘(コマンド)」「◉(まる)」「♡(ハート)」を入力。
これでOKです。
「⌘(コマンド)」「◉(まる)」「♡(ハート)」は文字コードが「UTF-8」と判別される特殊文字です。
これらをメールの署名に入れておくことで文字コードを「UTF-8」に固定でき、文字化けを対処することができます。
また、文字化けするメールはPCメールで読むのもおすすめです。
PCメールには文字コードを判別できる機能が備わっているので、問題なく読むことができるでしょう。
機種依存文字の対処法
機種依存文字による文字化けにおいては、機種依存文字の使用を控えるのが一番の対処法です。
この場合の文字化けは、機器依存文字による機器の誤作動が原因のため、はじめから使用しないのが得策といえます。
特にビジネスのやり取りなど、大事なメールには機種依存文字を使用しないようにしましょう。
キャリアメールの対処法
変更処理が多くなるキャリアメールの文字化けは致し方ないことなので、こちらも使用を控えるのが一番の対処法といえます。
GmailやOutlookなど、フリーメールアドレスを活用するのがいいでしょう。
パスワードさえわかれば、どのPCからもメールを閲覧できますし、キャリアメールと違って文字化けすることもかなり少なくなります。
文字化け解読ツールを使用
どうしても文字化けが解消されない場合は、文字化けツールを使いましょう。
文字化けした文章を入力するだけで、自動で文字化け前の文章に変換してくれるツールです。
メールを読むためにわざわざツールを使うのは面倒かもしれませんが、どうしても解消されない時にはおすすめのサービスです。
ガラケーで受信したメールは文字化けしやすい?
着メロや着うた、おサイフケータイやワンセグ、赤外線通信など、日本独自のアプリとともに進化を遂げたガラケー端末。
しかし、ガラケーは日本で使うことを前提としています。
グローバル化しているインターネット環境の中では、ガラケーでは対応しきれない問題も増えてきました。
まだまだガラケーユーザーは多いので、頭を抱えている人も少なくないのではないでしょうか。
ここでは、ガラケーで受信したメールの文字化けについて取り上げていきます。
ガラケーで受信したメールにおける文字化けの対処法
まずは、パソコンやスマートフォン(Androidスマホ、iPhone)からガラケーに送信されたメールが正しく表示されず、文字化けして読めない場合に考えられる対応について見ていきましょう。
ガラケーは、日本で使われることを前提として日本で独自に開発された携帯電話のため、JIS規格という文字コードを使用しています。
ところが、スマホやパソコンで使用している文字コードは、グローバルな規格(UTF-8)になっています。
そのため、ガラケーと互換性がなく、正しく文字が認識できないのです。
これでは、せっかく受け取ったメールを読むことができません。
この事態を解消するためには2つの方法が考えられます。
1.送信者側で、送信メールのエンコードを変更してもらう
2.携帯会社のキャリアメールを使ってメールを送信してもらう(NTTドコモ「docomo.ne.jp」、KDDIグループ「ezweb.ne.jp」、ソフトバンクグループ「softbank.ne.jp」)
また、ガラケーからスマートフォンに電話帳などの連絡先データを移行するときにも、同様に文字化けする場合があります。
電話帳移行方法としては、アドレス帳をコピーしたmicroSDメモリーカードなどのSDカードをPCで開き、文字コードを指定して保存することで、スマートフォンでも正常にアドレス帳が表示されます。
機種変更による連絡先のデータ移行は、文字コードの指定や設定が必要な場合があることも覚えておきましょう。
【番外編】添付ファイルPDFが文字化けする場合
文字化けはメール以外にPDFファイルにも起こる現象です。
ここではPDFが文字化けしたときの対処法を解説します。
Adobe Acrobat Readerをアップデートする
古いバージョンが原因でだと、ファイルが文字化けしてしまう可能性があります。
「ヘルプ」→「アップデートの有無をチェック」の手順でアップデートして、Adobe Acrobat Readerアップデートしてからファイルを開きましょう。
ダウンロードしてからファイルを開く
一度「名前を付けて保存」してから、ファイルを開くのも文字化けの対処法として有効です。
保存したファイルを右クリック→「プログラムから開く」→「Adobe Acrobat Reader DC」の順で開いてみてください。
正常にAcrobat Readerでファイルを開くことによって、文字化けが解消されることがあります。
フォントの埋め込みをする
PDFファイルのフォントの埋め込みが設定されていないと、別のPCで開いたとき文字化けしてしまう可能性があります。
自分が送信側なら、フォントを埋め込んでからファイルを転送しましょう。
手順は以下の通りです。
- Microsoft Wordを起動→「ファイル」→「オプション」
- オプションウィンドウが開き、左のメニューにある「保存」をクリック選択
- 「ファイルにフォントを埋め込む」のチェックを入れ、設定を変更したら「OK」を選択
フォントを変更する
フォントの埋め込み設定をしても、文字化けが解消されないこともあります。
そういった場合はフォントを変更するのが有効です。
OS標準のフォントでないと文字化けする可能性があるので、できる限りOS標準のフォントを選択しましょう。
新しいフォントをインストールする
文字化けしたPDFファイルを受信した場合、使われているフォントをインストールすることで文字化けを解消できます。
フォントの確認方法は以下の通りです。
- Acrobat ReaderでPDFファイルを開き、上部メニューより「ファイル」→「プロパティ」を選択
- 「フォント」タブを開き、文書内で使われているフォントと埋め込み状態を確認
文字化けの原因を理解してメールを活用しよう!
メールのメッセージが文字化けしてしまうと、ストレスがたまりますよね。
しかし、メールの文章が文字化けしてしまうのは仕方のないこと。
原因を理解すれば状況も改善されるので、文字化けの知識を得ておくのがおすすめです。
日本で開発された、お子様からお年寄りまでシンプル操作で使いやすいガラケーですが、世界標準規格のスマホやパソコンとのメールのやり取りなどにおいては、どうしても不具合が生じてしまいます。
どうしてもガラケーでメールを受信しなくてはならない場合は、送信者側に配慮してもらうことで、文字化けのないメールのやり取りも可能となりますので、ぜひこの記事を参考に、ノンストレスにメールを活用しましょう。