SIMの寿命とネットワーク機器

ネットワーク機器の中でもPC、タブレット、スマホなど日常的に使用する機器は決して少なくはありません。
ビジネスにおいて、個人携帯を使用する場合は少ないと思われますが、使用頻度の高い製品は寿命として長くはもたないと考えて良いでしょう。
では、ネットワーク機器の寿命はどの程度なのでしょうか。
本体の寿命も含めた上で、ここではSIMの寿命について焦点を当てていきます。
ネットワーク機器の寿命
数あるネットワーク端末の中でも使用頻度の高いタブレット・スマホ・PCは、特に製品としての寿命が短いとされています。
時間の経過と共に製品として不具合が出やすくなることに加え、人間が触れる機会の多い端末は、使用するほど摩耗していくと考えていいはずです。
ネットワーク機器は通信速度が速くなったため、使用頻度・摩耗する機会はふえたといえるでしょう。
何年も買い替えを行っていなくても問題なかったという方もいらっしゃいますが、それは単純に製品が壊れるほどのダメージを内外から受けなかった場合のみです。
利用頻度にもよりますが、「最近、充電の減りが早い」「電池消費が早い」と感じたことのある人も多いのではないでしょうか。
電池持ちが早いのも、摩耗のひとつ。設定にもよりますが、500回の充電で電池容量は7,8割程度しか充電できなくなると言われています。
電池の問題なら電池交換やモバイルバッテリー交換で解決しますが、ネットワーク端末の摩耗はそれだけではありません。
ネットワーク端末において、俗にいう寿命はさほど長くないのです。
2年から3年ほどで何らかの不具合が出る場合が殆どであり、5年も持つものは限りなく少ないと思っていいでしょう。
常に稼働し続けるということは、メモリや内部のCPUも常に稼働しています。
その為、何年も使用したスマホではいつ不具合が起きてもおかしくないものも少なくありません。
SIMの寿命
キャリアメールは使えなくなりますが電話番号の変わらない「MNP(ナンバーポータビリティ)」。MNPの登場により、SIMカードの存在を知ったという人も多いのではないでしょうか。
SIMカードは大きく分けて2種類、通話SIMとデータSIMがあります。契約情報のデータが刻まれている他に、電波の送受信を行う機能を有しているのです。
その為、SIMに異常があればスマホを満足に使用することは出来ません。
これはiPhone、Androidスマホだけでなく、SIMフリースマホも同様です。
SIMとは他にCPUなどもありますが、根幹となるデータがなければ、まともな稼働すら厳しいということを忘れないようにしましょう。
SIMフリー端末(SIMフリースマートフォンなど)を購入した際は、別で購入する必要のあるSIMカード。SIMスロットへの装填も簡単なSIMカードですが、本体とは別物とはいえネットワーク機器にはなくてはならないものです。
SIMカードがあるからこそスマホの機能が発揮されるということを忘れないでください。
また、SIMに関しては再起動などで症状が回復する可能性は限りなく低く、一度何かしらの異常があった場合には、迅速な対応が肝心です。
すぐにショップへ相談しましょう。
SDカードやクラウドサービスなどデータの保存先はたくさんありますが、本体でまともな操作ができない状態では、生活に支障が出ます。
ちなみに、通常通り使用してもSIMカードは2年から3年もてば幸運と言えるような状況です。
これは大手キャリア(ドコモ、au、softbankといった携帯電話会社)のSIMカードでも、低料金の格安スマホを販売している格安SIM業者の格安SIMカードでも変わりありません。
加えてSIMの異常は電波の異常やバッテリーの減りが早い、通常の操作さえ厳しいなど、比較的わかりやすい症状が出る為、そのサインを見逃さないように意識しながら使用していきましょう。