意外と知らない?パソコンでテレビを視聴する3つの方法を徹底解説
「パソコンでの作業中にサブ画面でテレビが見たい」「引っ越したばかりでそもそもテレビがない」など、普段テレビを見ない人でも、無性にテレビを見たくなる時ってありますよね。YouTubeといった動画サイトが人気を博していますが、2011年に完全に地デジ放送・データ放送に移行したテレビの需要はまだまだ尽きません。
他にも、「見逃してしまった番組を見たいけど、レンタルが出るまで待つのはきつい」「そもそもバラエティなどでソフト化(DVDなどが発売されること)されない」、なんてこともよくある話です。
この記事ではそのような人のために、パソコンでテレビを見れる方法について解説します。
Contents
無料の動画サイトを利用して観る
「パソコンで動画を見る」といえばまず思い浮かぶのがインターネットの無料の動画サイト。
ですが、YouTubeなどの動画投稿サイトにアップロードされているものは基本的に違反・違法です。誰かが投稿しなければ見られないため、安定もしません。
そこで活躍するのがテレビの動画サイトです。
GYAO!で観る
GYAO!は、株式会社GYAOとYahoo!株式会社が運営する動画配信サイトです。
会員登録は不要で、本放送終了直後から配信が開始されます。一部の動画は有料ですが、基本的には次の回が放送されるまで無料で見放題です。
なにより、各局の公式の動画配信という点が安心ですね。
テレビ番組以外にも、GYAO!オリジナルの番組も数多く配信しています。
ドラマスタイル(Drama Style)で観る<.h3>
海外ドラマも手広く扱う動画配信サイト、ドラマスタイル。検索がしやすく、最新話のみではなく、過去の作品が見られるのも魅力的です。
ただし、公式ではなく違法サイトのひとつです。ご利用の際は自己責任となるので注意しましょう。
9TSUで観る
9TSU(ナインティーエスユー)もテレビ番組を中心に扱う動画配信サイトのひとつです。
ドラマはもちろんバラエティ、スポーツ、アニメなども幅広く揃っていてとにかく数が多いので、見たかった番組がきっと見つかるサイトです。
こちらも公式のサイトではありません。比較的安全なサイトですがそれでもご利用の際は自己責任となるので注意が必要です。
チューナーやチューナー内蔵PCを使って視聴する
「違法サイトに頼りたくない」「録画して後から何度も見返したい」という場合は、チューナーやチューナー内蔵タイプのパソコンで視聴するという方法がおすすめです。
チューナーを使って視聴する
今あるパソコンに外付けタイプなどのチューナーというパーツを追加して、テレビを受信できるようにする方法があります。
チューナーの種類は大きく分けて2種類。「USBケーブルによる外付け型チューナー」「Wi-Fiを使った無線接続型チューナー」です。
タブレットPCやノートPCしかない、あるいはそれらを外出先でも楽しみたい、という場合にはUSBケーブルタイプの外付け地デジチューナー商品がおすすめ。無線接続型はスマホなどの携帯端末からも視聴できたり、録画番組を共有できたりするので便利です。
外付けTVチューナーにせよ無線接続型チューナーにせよ、必ず地デジ対応済みのものを選んでください。
ワンセグ放送対応機能付きのスマホもありますが、放送波が届かないような場所ではテレビ放送を観られないという懸念を考慮しましょう。
CS対応チューナー・CSデジタル放送用アンテナ(CSアンテナ)を利用すれば、CSデジタル放送対応になります。
PC対応仕様のBSデジタルチューナーならBS放送も楽しめます。
また、ひかりTV対応チューナーもおすすめです。なかでも外付けチューナーなら80以上の専門chとさまざまなサービスがPC1つで楽しめます。
対応OSや対応している電波(地上デジタル放送、BSデジタル放送、CSデジタル放送)、対応機器、録画機能の有無(同時録画できる数も)といった確認項目をしっかり確認して、用途に合ったものを選びましょう。
チューナー内蔵PCを使って視聴する
これからパソコンを新調する、という方であれば地デジチューナーをあらかじめ内蔵した機種を購入するのもおすすめです。
アンテナケーブルや付属のBCASカードを差して、簡単な初期設定方法をすればすぐにテレビを見ることができます。
周辺機器や接続機器を一度セットするだけで済むので、デスクトップPCなどをお持ちの方におすすめです。
現在、販売されているPCならほとんどがデジタル接続のディスプレイですが、アナログ接続の場合は映像の画質が落ちる可能性があるので接続方法を確認しましょう。
PLEXのPCI-Express型地デジチューナーなら特殊な接続技術が必要ですが、BS/CSを5番組同時録画・視聴ができます。
またソニー・東芝・パナソニック・サムスンが共同で開発したコンテンツ保護システム「SeeQVault」機能が搭載されたTVチューナーを使って録画したものは、同じくSeeQVault対応のSDカードにコピーすることでスマホでの視聴が可能になります。SeeQVault対応PCやSeeQVault対応機器を正しく使えば、より便利にPCやスマホでのTV視聴を楽しめるでしょう。
こちらの場合も発売モデルに対応している電波の種類や録画機能の有無のチェックをお忘れなく!
VOD(ビデオオンデマンド)を利用して視聴する
テレビの配信サービス以外にも、VOD(ビデオオンデマンド)を利用するという方法もあります。
VODとは
VODとは、動画配信サービスのことをさします。
上記のテレビ配信サービスとの違いは、好きな時に見たい動画を見れること。つまり、ネットのレンタルビデオサービスのようなものです。
Amazon PrimeやU-Next、Huluなど、VODにも多くの種類があります。専用アプリでスマートフォンなどでも簡単に視聴できるところも魅力的です。
TVerを利用する
民法のキー局はそれぞれ見逃し放送用の配信サイトを運営していましたが、2015年にそれらを統合して立ち上げたのが「TVer」です。その目的は違法サイトへの対策です。
もちろん公式ですので違法性はありません。CMが流れる代わりに無料で使うこともできます。番組表もあり、操作も簡単。検索慣れしていない人でも、難なく利用できるでしょう。
1週間の見逃し配信が中心なので基本的には最新話のみになります。録画予約や番組録画のし忘れなどで見逃してしまっても安心です。
各テレビ局のVODを利用する
TVerの項でも少し触れましたが、民放各局は自局サイトとして見逃し配信をしているところがほとんどです。
各局のVODの例(局名)
・テレ朝キャッチアップ(テレビ朝日)
・日テレ無料TADA!(日本テレビ)
・ネットもテレ東(テレビ東京)
・見逃し配信(ABC(朝日放送))
・FOD(フジテレビ)
・MBS動画イズム(MBS(毎日放送))
・My Do!(読売テレビ)
・NHKオンデマンド(NHK)
・TBSFREE(TBS(東京放送))
(五十音、アルファベット順)
「基本無料(広告あり)」「本放送後7日間まで」というのは共通の特徴ですが、チャンネルを絞れるぶん検索性は高く、有料会員になれば古い番組を視聴することもできます。
無料の動画サイトに潜む危険
たくさんの無料動画サイトがありますが、危険はないのでしょうか?
ここでは、その危険性にせまります。
違法性がある
「著作権」という言葉を聞いたことがあると思います。
これは、「何かを作った際、それが商用・非商用に関わらず、扱う権利は作った人にのみある」という至極当然の権利のことです。
これによると、著作権者(著作権を持つ人)に無断で著作物を複製・配布すれば著作権法に違反。10年以下の懲役や1,000万円以下の罰金に処せらる可能性があります。(著作権法119条1項)
そして、特に違法動画が映画業界を圧迫していることを鑑みて、「違法動画を個人でダウンロードすること」も処罰の対象となりました。2年以下の懲役や200万円以下の罰金に処せられる可能性があります。(著作権法119条3項)
ストリーミング再生(ダウンロードしない形での視聴)であれば今のところ処罰の対象外ですが、それもいつ対象になるかはわかりません。
公式サイト以外での視聴は、例えお金を払っていたとしても犯罪になる可能性があるので注意しましょう。
ウィルス感染などPCが危険に晒される
動画配信サイトを運営する動機は、テレビ番組を共有したいという気持ちであったり、広告料で稼ぎたいという営利目的があるのかもしれませんが、それだけではありません。
いやがらせ目的でウィルスなどを感染させたり、フィッシング詐欺をはじめとした詐欺目的のサイトも多くあります。
運営者はそのつもりはなくても、他の悪意ある人間によってウィルスが仕込まれている可能性も否定できません。
公式と違って小さな個人企業が運営している場合が多いため、セキュリティも比較的甘いのです。問題が起きても違法なので訴え出ることもできません。
無料の動画サイトには注意しましょう。「日本電視台」や「pandora」などを軽い気持ちで利用して、機器が動作しなくなったり、データをすべて失ったりする可能性は否定できないのです。
安全にパソコンでのテレビ視聴を楽しもう
テレビ番組の視聴は楽しいものですが、何かにおびえながらではそれも台無しです。
見逃し配信、レンタルビデオやVOD、チューナー利用での視聴・録画など、安全に楽しむ方法は充分そろっています。それらを上手に活用して、好きな番組は思い切り楽しみましょう。
TVチューナーのおすすめ人気ランキングをまとめたサイトなども存在します。
無料の動画サイトは違法性と危険性を持っているので、使わないのが身のためです。
ほかにも、PC TV Plusではパソコンとソニー製ブルーレイディスクレコーダーなどの対応機器をホームネットワークでつなぎ、家のどこにいてもテレビの視聴・録画ができるという新しいサービスなどもあります。