au回線が使える格安SIMとSIMフリースマホ端末を徹底比較!
「現在auで契約しているけれど、回線はauのままで格安SIMに乗り換えたい」と考えている人も多いでしょう。
回線が同じならそのまま同じ端末を利用できることもありますし、格安SIMなら月額料金も安くなることがあるのです。
今回はそのような人のために、au回線が使える格安SIMに乗り換えるメリット・デメリット、使用できる端末などについて解説していきます。
この記事を読めば、どの格安SIMが自分にあっているか、どの端末が使用できるかがわかるので参考にしてみてください。
格安SIMとは
格安SIMとは、MVNOと呼ばれる仮想移動体通信事業者が販売しているSIMカード(SIMタイプには、通話SIMとデータSIMがある)です。
格安SIMが販売しているスマホは「格安スマホ」と呼ばれ、au、ドコモ、softbankといった大手通信キャリアよりも低価格で通信費を提供しています。
では、格安SIMの通信費はなぜ安いのでしょうか。
ここでは格安SIMが安い理由と、格安SIMを利用するメリット・デメリットについて解説していきます。
格安SIMはどうして安い?
格安SIMを提供する各社は自前の通信設備を持ちません。
どのようにサービスを提供しているのかというと、auやドコモ、ソフトバンクの大手キャリアの通信設備を借りて、利用者にサービスを提供しています。
自前の通信設備を持たないことで、その設備を維持、サポートする費用がかからなくなり、大手キャリアよりも料金設定を抑えることができるのです。
格安SIMのメリット
格安SIMサービスを利用する大きなメリットは、2つ挙げられます。
- 豊富な料金プランから自分にあったものを選択できる
- 2年縛りがない
格安SIM各社は通信料やオプションによって細かく料金が分かれており、自分が使うだけの通信料、必要なオプションを選択することができるのです。
音声通話が必要なのか不要なのか、モバイルデータ通信は少量か大容量か、多くの料金プランから選択できます。
格安SIMにすると月額料金が安くなるのは、不要な通信料金のみを払わなくていいためです。
大手キャリアには2年縛りというものが存在し、2年間は解約すると解約料がかかってしまうことがあるのです。
しかし、格安SIMでは最低利用期間が6ヶ月や12ヶ月と短めのものがほとんど。なかには、最低利用期間を設定してない会社もあります。
格安SIMのデメリット
格安SIMには、以下の2つのデメリットがあります。
- 支払い方法はクレジットカード払いが多い
- 通信速度が不安定
格安SIMの場合、支払い方法がクレジットカード払いに限定されており、口座振替に対応している格安SIMはあまりありません。
そのため、格安SIMを使いたくてもクレジットカードを持ってない人は契約できない可能性があります。
通信設備は大手キャリアの設備を借りているので、キャリアに比べると通信速度は安定していません。
とくに、平日お昼12時頃や帰宅ラッシュの17時〜19時頃は通信速度が遅くなりがちです。
格安SIMの回線の種類
格安SIMが使用する回線には、どのような種類があるのか解説していきます。
大きく分けて3種類
格安SIMには3種類の回線があり、格安SIMを提供する各社によって使用する回線が違います。
格安SIM各社は、通信設備を借りることでサービスを提供。つまり、格安SIM提供会社はドコモ、au、ソフトバンクの回線を選択し使用しています。
そして、大手キャリアのなかでも使用している対応バンド(電波)が違うため、格安SIMごとに使える端末も異なることがあるのです。
ドコモ回線
ドコモ回線の格安SIMは、対応バンド(電波)がメジャーです。
つまり使用できる端末の種類も多い特徴があり、ドコモの回線を使用した格安SIM提供会社が多くなっています。
通信エリアはもっとも安定しています。
ドコモ系の格安SIMサービスを提供している会社は、以下の通りです。
- 楽天モバイル
- mineo(ドコモプラン)
- エキサイトモバイル
- ニフモ
- DMMモバイル
- BIGLOBEモバイル(タイプD)
- IIJmio(タイプD)
- LINEモバイル(ドコモ回線)
- QTモバイル(Dタイプ)
- OCNモバイルONE
- LIBMO
- LinksMate
- イオンモバイル(ドコモ回線)
- DTI SIM
- U-mobile(S以外のプラン)
- トーンモバイル
- Wonderlink
- b-mobile(sのドコモ版/おかわりSIM)
- nuroモバイル(ドコモ回線)
- 0SIM
- インターリンクLTE SIM
- Tikiモバイル
- エックスモバイル
- スマモバ(ギガプレミアムプラン以外のプラン)
ソフトバンク回線
ソフトバンク系の格安SIMサービスを提供している会社は、以下の通りです。
- LINEモバイル(ソフトバンク回線)
- ワイモバイル
- b mobile s(ソフトバンク版)
- U-mobile s(SMSなしのデータSIM)
- nuroモバイル(ソフトバンク回線)
- QTモバイル(Sタイプ)
- スマモバ(ギガプレミアム/SMSなしのデータSIM)
au回線
au系格安SIMサービスを提供している会社は、以下の通りです。
- UQ mobile
- マイネオ(auプラン)
- IIJmio(タイプA)
- イオンモバイル(au回線)
- BIGLOBEモバイル(タイプA)
- QTモバイル(タイプA)
圧倒的に少ないau回線
au回線を使用した格安SIM会社は、あまり多くはありません。
それはauの回線使用料が高めに設定されていること。そして、対応バンド(電波)はCDMA2000を使用していることが原因です。
世界でも珍しいCDMA2000は、使用できる端末が制限されてしまうのです。
au回線はドコモ並みに電波が強く、また格安SIMでもVoLTEが使えるというメリットもあります。
しかし、上記の理由によりau回線を使用した参入企業が増えてこないというのが現状です。
auで使っていた端末はSIMの解除が必要
au回線の格安SIMの場合は、もともとauと契約したau端末を使っていたとしても端末のSIMロック解除をしなければなりません。
解除はWebサイトや店頭で行います。
ただ、全端末がSIMロックを解除すれば使えるようになるわけではありません。
使用可能かどうかは、事前に希望の格安SIM会社に確認しておきましょう。
au回線のおすすめ格安SIM
au回線のなかでも、おすすめの格安SIMを3つ紹介していきます。
テザリングもできる!ネット重視なら「UQモバイル」
UQモバイルの特徴は以下の通りです。
- 通信速度が早い
- テザリングができる
UQモバイルの強みは、なんといっても通信速度の速さと安定性です。
ドコモ回線を含めてもUQモバイルの通信速度には定評があります。
au系の格安SIMで、快適なネット環境を求めるのであればUQモバイルでしょう。
また、UQモバイルであればiPhoneのテザリングもできます。
これもUQモバイルにしかない強みです。
大容量のプランを安く契約するなら「イオンモバイル」
イオンモバイルの特徴は以下の通りです。
- ほとんどのプランで他の格安SIMと比べても安い
- イオンの店舗で契約できる
イオンモバイルは通信料ごとに細かく価格設定がされており、その価格も他社と比べても安く設定されています。
よって、大容量のプランを選ぶのであればイオンモバイルがおすすめです。
さらに、最低利用期間や解約金が設定されていないので、格安SIMを少し経験してみたいという人には最適です。
また、近隣のイオン各店舗で契約できるのもポイント。格安SIM会社はインターネットで契約を行い、SIMを郵送するケースも多くあります。
はじめて格安SIMを利用する人にとって、店舗で相談できるのは安心です。
家族みんなで使うなら「mineo(マイネオ)」
mineoの特徴は以下の通りです。
- ユーザー同士でパケットを分けあえる
mineoで最も特徴的なサービスは、ユーザー間でパケットを分け合えることです。
「パケットシェア」を利用すれば最大5回線まで家族に余ったパケットを分けることができます。
さらに、「パケットギフト」や「フリータンク」では、家族以外のmineoユーザーにもパケットをシェアすることができるので、友人同士で分け合えることもできます。
au回線が使えるSIMフリー端末
SIMロックを解除したSIMフリー端末であっても、au回線が使えるわけではありません。
ここでは、au回線を利用できるSIMフリー端末について解説していきます。
「iPhone5s」
iPhone5sは、すべてのau回線の格安SIMで使えるわけではありません。
「mineo」のみ、動作確認が取れています。
iPhone5sは少し古い機種なのでSIMロック解除に対応していません。
つまり、「mineo」であればSIMロック解除をする必要がなく、そのまま使用できるといわれています。
「iPhone6」
iPhone6も、SIMロックの解除ができません。
ただ「mineo」「UQモバイル」では、SIMロックを解除せずにiPhone6を使えるようです。
また、VoLTE対応していないiPhone6ではVoLTE対応SIMは使用できません。
「iPhone7」
iPhone7でも、使用できる格安SIMと使用できない格安SIMがあります。
「mineo」「UQモバイル」「IIJmio」であればSIMロック解除をしなくても使用できます。
「Xperia XZ SOV34」
Xperia XZ SOV34でも、au回線のSIMを使用することができます。
ただauで契約していても、VoLTE対応端末のためSIMロック解除が必須です。
多くのau回線格安SIMで動作確認済みの端末なので、SIMロック解除をすれば使用することができるようになります。
他にもタブレットが使える
タブレットでもau回線の格安SIMで使用できるものがあります。
使用できるタブレットは、SIMフリーのiPad(SIMカードを挿入できるもの)やauで契約したiPad(iPad mini4、iPad ProはSIMロック解除が必要)、VoLTEに非対応のauで契約したタブレットなどさまざまです。
ご利用の際は、事前にタブレットが使用できるか確認しましょう。
生活に合わせてプランを選ぼう
格安SIMブランドは料金プランが豊富です。
種類が多くて、選ぶのを面倒に感じてしまう人も多いかもしれませんが、種類が多いということは自分好みの料金プランを選択できることでもあります。
「大手キャリアの端末をそのまま利用したい」人もいるかと思いますが、回線によって使用できないこともあるので、事前にしっかり確認しましょう。
とくに、auは珍しい回線を利用しているので、対応していない格安SIMが多く、注意が必要です。
自分の使用頻度、使用状況に合わせて、お手軽に格安SIMを手に入れましょう。
- 格安SIM会社は大手キャリアの通信設備を借りているため料金が安い
- 格安SIMは自分にあったプランが選択でき、2年縛りもないものが多い(半年間などの2年よりも短い最低契約期間はある)
- 通信速度は大手キャリアに比べれば遅く、不安定である場合が多い
- au回線が使える格安SIMは少ない
- auは端末によってSIMロック解除をしなければ使用できないものがある