eSIMのメリット・デメリットを詳しく解説!
最近よく耳にする「eSIM」について、どれくらい理解していますか?
「言葉は聞いたことがあるけどよくわからない」「SIMカードと何がちがうの?」「何が便利なの?」と疑問がある方もいらっしゃるでしょう。
今回はeSIMとは何かという基本的な情報と、eSIMのメリット・デメリットについて分かりやすくお伝えしていきます。
eSIMをまずは知りたいという方だけでなく、eSIMにしようか悩んでいる方もぜひ参考にしてくださいね。
Contents
eSIMとは
eSIM(イーシム)とはEmbedded SIM(組み込み型のSIM)の略。端末本体に内蔵されているSIMのことを言います。
SIMは端末契約者の情報が記録されているもので、これがないと通話や通信を行うことができません。
従来は物理SIMであるSIMカードをスマートフォンに差し込むことが一般的でした。
しかしeSIMは物理的な抜き差しを必要としないので、契約後にオンラインで手続きを行うだけで簡単に利用することができるんです。
eSIMのメリット
eSIMを利用するメリットは、主に4つあります。
- 乗り換えが楽にできる
- SIMの故障や紛失のリスクがない
- 複数のネットワークを1台の端末で管理できる
- 海外でも日本と同じ端末を利用することができる
それぞれのメリットについて、詳しくご説明していきますね。
メリット1:乗り換えが楽にできる
eSIMはオンライン上で手続きを完了できるのが最大の特徴でありメリットと言えます。
従来のように、自宅や店舗で新しいSIMカードを受け取って差し替えるという手間はありません。
QRコードなどを利用して全てオンライン上で手続きが完了し、すぐに新しい通信事業者との契約で通話や通信を利用することができるんです。
今とは別の会社と契約したいと思った時、すぐに乗り換えることができますよ。
メリット2:SIMの故障や紛失のリスクがない
SIMカードは小さいものなので、取り扱う際は細心の注意が必要でした。
自分で差し替えたことがある方、「傷つけてしまいそうで怖い」「なくしてしまったらどうしよう」と思ったことはありませんか?
故障や紛失があった場合は新しいSIMカードが必要になり、発行手数料がかかることがほとんどです。
eSIMは端末とSIMが一体型なので、差し替えの作業が不要! 抜き出して紛失したり故障したりするリスクはありません。
メリット3:複数のネットワークを1台の端末で管理できる
eSIMは、複数の回線を1台の端末で切り替えて使うことができます。
eSIM対応機種によって下記の2パターンがあるので、どちらが自分の使い方に合っているか検討してみてください。
- SIMカードとeSIMを併用して使える
- eSIMを複数設定して使える
例えば1台のスマホで仕事用とプライベート用を管理したり、格安SIMと大手キャリアの両方を契約し月々の金額を安くしたりすることも可能。
使い方の幅が広がると同時に、複数の端末を持ち歩く必要がなくとても便利です。
メリット4:海外でも日本と同じ端末を利用することができる
海外に行く機会が多い方で「日本で使っている端末をそのまま海外でも使えたらいいのに……」と思っている方はいらっしゃいませんか?
海外でSIMカードを利用する場合、自分の端末に合うサイズのSIMカードを契約する必要がありますし、紛失や故障のリスクもあります。
eSIM対応機種であれば、オンラインで手続きするだけでOK。海外にいる間も、日本と同じ自分の端末で安くデータ通信を行うことができますよ。
eSIMのデメリット
eSIMを利用する時のデメリットをご紹介いたします。
- ITのリテラシーが必要
- 機種変更は少し手間がかかる
- 対応しているキャリアや機種が少ない
- SIMロック解除が必要
それぞれのデメリットについて、詳しく解説していきますね。
デメリット1:ITリテラシーが必要
物理SIMを利用する場合には、店舗のスタッフの方にお任せすれば良いのですが、eSIMの場合そうはいきません。
手続きがオンライン上で完結するので、ある程度のITリテラシーが必要になります。
デメリット2:機種変更は少し手間がかかる
乗り換えはとても楽にできるeSIMですが、機種変更は少しだけ手間がかかります。
これまでの機種変更は、SIMカードを差し替えるだけで完了することができました。
eSIMの場合には端末とSIMが一体化しているので、オンライン上で新しい端末へ移行する手続きを行う必要があります。
スマートフォンやタブレットを頻繁に買い替えるという方にとっては、デメリットに感じるかもしれません。
デメリット3:対応しているキャリアや機種が少ない
eSIMにはメリットが多いのですが、対応しているキャリアや機種が限られています。
大手キャリアは全てeSIMを利用することができますが、格安SIM(MVNO)は非常に限られた数しか対応していません。
機種についても同じです。iPhoneはeSIM対応機種が充実していますが、Androidの端末をしたいと思った場合には、かなり限られてきます。これまでよりも選択の幅は狭まってしまうでしょう。
※eSIM対応キャリアと機種はこちらでご確認ください。
デメリット4:SIMロック解除が必要
eSIMを利用する場合、対応機種の端末を準備すること以外に、もうひとつマストの作業があります。
それはSIMロックを解除すること。
SIMフリーの端末をお持ちでしたらデメリットは感じないでしょう。ただそうじゃない場合には、SIMロック解除を行うために店舗に一度足を運び、手数料を支払う必要がありますのでご注意を。
まとめ