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2つのモデル?ドコモが発表した一般消費者向けのeSIM開発とは

 2019/05/11 eSIM  

今では日本で7,000万人の利用者を誇るスマホ。おサイフケータイ対応サービスなどの機能も相まって、私たちの生活に欠かすことのできないデバイスになりました。

固定電話を使う人は昔と比べると減少しています。iモード対応機種も販売終了し、固定電話だけでなくガラケーも姿を消す予定です。auは2022年、ソフトバンクは2024年、NTTドコモは2026年にガラケーが使えなくなります。

そんなスマホなどの無線通信端末を思う存分使うにはSIMカード(UIMカード)が必要です。現在は小型のnano SIMカードが一般的ですが、テクノロジーの進歩によりeSIMという新しいSIMが開発されました。

 

この記事ではeSIMとは何か?また、ドコモが行った一般消費者向けのeSIM開発について詳しく解説していきます

これまでのSIMカードがより便利になった画期的な開発なので、ぜひ活用してくださいね。eSIMトリビアを交えながら、わかりやすく解説します。

 

eSIMには「埋め込み型」と「RSP(リモートSIMプロビジョニング)」がある

私たちの生活に欠かせないスマホは、最も身近なデータ通信サービスのひとつです。そのスマホがeSIMによって、大きな変化を遂げようとしています。

eSIMには2つの種類がありますので、それぞれを見ていきましょう。

 

 埋め込み型「SIM」

埋め込み型のSIMは電子機器の基礎となる基盤に直接SIMが取り付けられているSIMのことです。新たにSIMカードを購入して、付け替えて開通する必要がありません。わざわざSIMトレイにSIMカードを挿入するような手間がかからないのです。

チップSIMとも呼ばれるもので、簡単にいうと機械の中に最初からSIMカードが組み込まれているものを指します。

 

長期間・長時間の使用を想定して作られているため、埋め込み型のSIMは従来のSIMカードより温度・耐震・腐食といったトラブルに強くなっているので安心です。

 

 RSP対応「SIM」

RSPのようなリモート型のSIMは遠隔操作で契約情報を書き換えることができるSIMカードのことです。お店でSIMカードを購入する必要はありません。

 

これまでSIM情報の書き換えは手元にSIMカードがあることで実現できていましたが、リモート型なら手元にSIMがなくても、離れた場所からSIMカード情報(電話番号などの携帯電話情報・契約者情報)を書き換えることができます

 

もし機種変更をしたらeSIMに新しい情報をダウンロードするか、SIMロック解除後提供されるQRコードを読み取ることで追加可能。簡単にSIM情報設定を行えるようになります。

RSP対応のSIMはカード型・埋め込み型のどちらでも想定されます。

 

RSP対応の「eSIM」はさらに2つにわけられる

eSIMは2つに分けられると紹介しましたが、その中のリモート型のSIMはさらに2つに分類されます。

ここでそれぞれを見ていきましょう。

 

M2Mモデル

M2Mは通信事業者がプロファイル(契約情報)の切り替えを行えることです。

Aという国で作られた機器はAのプロファイルが入っていますが、その機器をBという国に移送する場合はBのプロファイルに切り替えなければなりません。

そのプロファイルの切り替えを提供事業者で自由に行えるのが「M2Mモデル」のeSIMです。

 

つまり中国で作られた端末は中国仕様となっていますが、日本に移送する場合は日本のeSIM契約仕様に提供事業者が変えられるということです。

 

消費者モデル(コンシューマーモデル)

消費者モデルは利用する人自身がプロファイルの切り替えを行えます。

先ほどのケースでは提供事業者が切り替えを行うためユーザーは何もできませんでしたが、消費者モデルでしたら自身がキャリアと新規契約することで切り替えができます。

 

SIM情報設定方法は、キャリアと契約→eSIM対応スマホでプロファイルをダウンロード→使用可能という流れです。

海外旅行などでもこの回線契約方法が適用できます。渡航先の国でその国のキャリアと契約し、自分でプロファイルを切り替えればその国のキャリアプランが利用開始されます。

 

ちなみに、最近よく耳にするクラウドSIMサービスはeSIMとは少し異なります。クラウドSIMは1社と契約するだけで国内や海外の様々な回線を利用できるようになるものです。

 

ドコモが行った一般消費者向け「eSIM開発」

eSIMはSIMカードという形がないため、非常に便利な存在です。

端末で操作すれば簡単にプロファイルやキャリアを切り替えることができるため、いちいちSIMカードを入れ替える手間が省けます。

ただ日本ではeSIMに対応していないものが大半です。

そのためeSIMという言葉自体聞いたことがないという人も多いでしょう。

 

なぜ便利なeSIMが普及しないのかというと、eSIMが普及するとユーザーがいつでも自由にキャリア変更できるようになるため、大手キャリアとしてはユーザーの維持が困難になるという一面があるためです。

そのような点で、大手キャリアは簡単にキャリア変更ができるeSIMの導入に消極的になっています。auやソフトバンクなどの大手キャリアをはじめとしたほとんどの携帯電話会社がeSIM未対応です。

そんな中、大手キャリアのドコモが一般消費者向けのeSIMを開発しました。

 

法人向けから消費者向けのeSIM開発へ

ドコモのeSIM開発は法人向けが主でしたが、現在は消費者向けのeSIMが開発されています。

大手キャリアのドコモでは、2012年から法人向けのeSIMがすでに発売されていました。最初はM2Mの法人向けだけでしたが、2017年から消費者向けのeSIMの開発がスタート。カード型eSIMを利用できる機種を販売しました。

2019年にはいくつかのカード型eSIMを含むeSIM対応端末が展開されています。

まだeSIMに対応している端末と対応していない端末がありますが、サービス提供開始されれば徐々に増えていくかもしれません。

2021年にはドコモのオンライン専用ブランド「ahamo」も登場し、ますます利用者のニーズに応えたサービスが実現するでしょう

 

ドコモの主なeSIMカード対応機種

中々eSIMへの展開が進まないキャリアの中で、いち早くeSIMを展開し始めた大手キャリアのドコモでは、どの端末がeSIMに対応しているのでしょうか?

以下にドコモのキャリアSIM対応端末をまとめてみました。

 

eSIM対応機種

・iPhone XS

・iPhone XS Max

・iPhone XR

・iPhone 11

・iPhone 11 Pro

・iPhone 11 Pro Max

・iPhone SE(第2世代)

・iPhone 12

・iPhone 12 mini

・iPhone 12 Pro

・iPhone 12 Pro Max

eSIMカード型

・dtab Compact d-01J

・dtab d-01K

・dtab Compact d-02K

 

eSIM対応端末には最新のiPhoneシリーズがあるので、上記のiPhoneを使用している人はしっかりとした操作手順を踏めばeSIMを利用できます。

一方カード型のeSIMですが、こちらは従来のカード型のSIMにeSIMの機能を持たせているものです。カード型eSIM対応端末でないとeSIMの機能を活用することはできないので注意してください。

SIM情報を設定する際に認証操作が必要なときがあります。事前に画面ロックの解除方法を設定しておきましょう。

 

eSIM対応端末のiPhoneXSなどはデュアルSIM対応端末となっています。

これまではデュアルSIMというと物理SIMを2枚差し込むことが普通でしたが、上記のiPhoneシリーズではeSIMと物理SIMが1枚のデュアルSIMです。

eSIMはドコモの安い音声プラン(音声通話SIM)を選択し、物理SIMのnanoSIMは格安スマホの安いモバイル通信プラン(モバイルデータSIM)と契約するなど、ユーザーは幅広い選択をすることができます。

 

格安スマホのSIMを利用する場合はSIMフリー端末を選んでおくことがおすすめです。

AndroidだけでなくiPhoneもSIMフリー版があります。ちなみにAppleで購入するiPhoneはSIMフリーです。 

SIMフリーはオークションサイトでも販売していますが、粗悪品がある可能性もあります。不具合・SIMフリー端末価格に注意して購入してください。

 

MVNOでもeSIM導入の動きがある

前述したように、大手キャリアのドコモ以外にも、MVNO(格安SIM)やフルMVNOでもeSIMサービスの開発が進んでいます。

IIJは法人向け、個人向けのサービスをそれぞれ提供しているため、企業にもおすすめです。IIJモバイルは法人向けのインターネット接続サービスで、IIJmioは個人向け通信サービスです。

eSIMの実証実験を繰り返し、2019年春にeSIM向けサービス(モバイル回線のデータSIMのみ)を提供開始しました。

IIJmioのデータプラン料金は、2ギガ(税込440円)~20ギガ(税込1,650円)まで豊富な種類があります。現在はモバイルデータ通信用のみですが、これからさまざまなプランも出てくるでしょう。

 

2021年3月にはワイモバイルもeSIMのサービス開始。このようにMVNOでも刻々とeSIM導入の動きがあります。支払い目安を確認して、快適にネットを利用しましょう。

そして、2020年から正式にサービスを開始した楽天モバイルも、eSIM対応の導入を開始。楽天モバイルeSIM対応製品は種類が多いのも魅力のひとつです。

楽天モバイル契約はオンラインでeSIM設定・開通手続きができるので、面倒な手間もかかりません。設定画面で本人確認ができれば、わざわざ店舗に出向く必要もないのです。

 

ちなみにフルMVNOとは通常の格安スマホとは異なります。

格安スマホはドコモやauの通信サービス回線を借りる仕組みですが、フルMVNOは自社が運用するサービスによってモバイルデータ通信を行うものです。特に加入者管理機能(HLR/HSS)を自ら運用し、国際的な移動体通信における識別子であるMNC・IMSIを保有する独立した通信事業者となります。

 

eSIM対応端末が増えることにより、消費者は自由にキャリアを選択できるようになります。今契約しているキャリアは高いから、もう少し安いキャリアに切り替えたいという場合も、今より契約変更が楽になることが期待できます。

大手3大キャリア以外の格安SIMを展開するキャリアにeSIMが普及すれば、料金プランを重視する人にとって大きなメリットが生まれるでしょう。

 

eSIMを展開する企業が1つ出てきて、そのeSIM端末が人気になれば他のMVNOもeSIM開発を進めていくことになるはずです。

対応端末が増えればキャリアもeSIMの積極的導入の検討をしなければなりません。消費者にとって選択肢が増え、より良い選択ができるようになります。気になる方は、IIJmioのeSIM公式サイトを確認してみてください。

ただし、キャリアを変更する際はキャリアメールが使えなくなってしまいます。キャリア変更の際は注意してください。

 

eSIMには多くの可能性がある

eSIM利用はこれまでのSIMカードと違い、利点が多くあります。

従来のSIMカードは店舗にてSIMカードを受け取る必要があり機種を変えるたびにSIMカードを入れ替える手間がありました。

キャリアの切り替えにもたくさんの手順があり簡単にできるものではありませんでしたが、eSIMが普及すれば店舗でSIMカードを受け取る必要もなく、キャリアの切り替えも簡単にできるようになることが期待できます

まさに面倒な契約の円滑化を可能にした新しい時代のSIMカードといえるでしょう。面倒な手続きも初期設定も必要ありません。

 

総務省は大手キャリアにSIMロックの一律禁止とeSIM導入を推進。eSIMが当たり前になる日は、そう遠くありません。

住んでいる地域でよく通信障害が起きたり、今お使いのスマホの通信速度・データ量に不満があっても、簡単に他のスマホ会社にプランを変更できるeSIM。今まで面倒だったSIM交換がeSIMなら簡単にできます。大容量通信の5Gサービスも提供が開始され、ますます快適に通話・ネットが楽しめるでしょう。

eSIM対応iPhoneやeSIM対応Androidスマートフォン・Android端末は年々増加。気になる方は、最新の発売日情報をチェックしてみてください。これからますますeSIM対応サービスは拡大していくはずです。

 

まとめ
  • eSIMは従来のSIMカードと違うSIM
  • eSIMは埋め込み型、リモート型の2つがある
  • リモート型はさらに2つに分類される
  • ドコモは業界に先駆けて、カード型eSIM対応端末を展開
  • MVNOでもeSIMの導入が進んでいる

 

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